PRINCE(プリンス)のテニスラケットについて【特徴や人気シリーズについて解説】

         プリンスのラケット

PRINCE(プリンス)のテニスラケットについて解説します。

プリンスは2004年にマリア・シャラポワが17歳でウィンブルドン初優勝を成し遂げたのをきっかけに、一時期は圧倒的な勢いで世界シェアNo.1も獲得しています。

現在も豊富なラインナップで国内外問わず、長年を愛用し続ける固定ファンを持つ主要メーカーの一角です。

PRINCE(プリンス)はどんな会社?

プリンスはラケットを中心に製造・販売しているアメリカのスポーツメーカーで、1970年に創業されています。

2012年に一度倒産を迎え、再建を目指すこととなりました。現在、日本国内ではグローブライドと販売ライセンス契約を交わしています。

プリンスのラケットの特徴・他社との違いは?

プリンス テニスラケット

※PRINCE公式サイトから引用

プリンスのラケットの特徴としては、以下の4点です。

・O3(オースリー)グロメット
・CTS
・テキストリーム&トワロン
・ダブルリッジ

O3(オースリー)グロメット

オースリー形状

※PRINCE公式サイトから引用

O3(オースリー)グロメットとは、フレームに大きな穴を開けたフレーム形状の仕組みです

ストリングの可動域が広がるオースリー形状によってスイートスポットを拡大させる目的で搭載されています。

CTS

CTS構造

※PRINCE公式サイトから引用

CTSとは、フレーム厚がシャフト部分からラケットヘッドに向かうに連れて徐々に熱くなっていく構造です

このCTS構造によってラケットのパワーアシスト性としなりを両立させる効果が期待できるとされています。

テキストリーム&トワロン

プリンスだけ扱える軽量且つ高強度のカーボン素材「テキストリーム」と振動吸収性に優れた「トワロン」を融合させた素材をラケットに使っています。

この独自素材によって無駄な振動の少ないクリアな打球感を実現していると言えます。

ダブルリッジ

ダブルリッジシステム

※PRINCE公式サイトから引用

プリンスのラケットはスロート部分の構造を、ストリング可動域が広がる仕組みである「ダブルリッジ」システムを搭載しています。

ダブルリッジシステムによってマイルドな打感でありながら、面ブレせずしっかりボールを捉えるホールド感を両立させています。

主な使用選手

☑ジョン・イスナー
☑上杉海斗
☑三木拓也
☑ダビド・フェレール
☑マリア・シャラポワ
☑杉山愛
☑マルチナ・ナブラチロワ

※引退された選手も含む

ビッグサーバーやストローカー、ダブルス巧者等、様々なタイプのプレーヤーがプリンスを愛用しています。

プリンスの人気シリーズのラケットと特徴について

プリンスのテニスラケット群

※PRINCE公式サイトから引用

今回はラインナップが豊富なプリンスの中でも特に人気な5シリーズについて紹介します。

・BEAST(ビースト)シリーズ
・PHANTOM(ファントム)シリーズ
・PHANTOM GRAPHITE(ファントムグラファイト)シリーズ
・TOUR(ツアー)シリーズ
・X(エックス)シリーズ

BEAST(ビースト)シリーズ

ビースト ラケット

※PRINCE公式サイトから引用

現在、プリンスで最もユーザーが多い人気シリーズはこのビーストかと思います。

100インチ・300gの黄金スペックで扱いやすく、クリアな打感で飛びすぎずコントロールもしやすいです

また、ビーストの中でもオースリー形状のモデルやダブルリッジ搭載モデル等、打感の好みや志向によって選びやすいかと思います。

PHANTOM(ファントム)シリーズ

ファントム ラケット

※PRINCE公式サイトから引用

ファントムシリーズはシャフト部分のフレーム厚が16.5mmという薄さが特徴的なラケットです。

ここまで薄いフレームのラケットは本来かなりのフィジカルが必要とされますが、プリンス独自の素材「テキストリームカーボン」によって振り抜きやすい中厚ラケのような仕様になっています。

そのため、アスリートレベルのフィジカルでない一般プレーヤーでも比較的扱いやすいモデルと言えるでしょう。

PHANTOM GRAPHITE(ファントムグラファイト)シリーズ

ファントムグラファイト ラケット

※PRINCE公式サイトから引用

かつて圧倒的な人気を誇った「グラファイトシリーズ」と「ファントムシリーズ」を掛け合わせた「ファントムグラファイト」。

回転がかけやすく、スイートスポットも広く様々なショットを打ちやすいシリーズです。

オーバーサイズのモデルは初心者・初級レベルでも扱いやすいですが、ミッドプラスはフィジカルに自信があるハードヒッター・競技志向プレーヤー向けになっています。

TOUR(ツアー)シリーズ

ツアー ラケット

※PRINCE公式サイトから引用

ツアーシリーズはネーミング通り、フレーム厚が薄く打球感もクリアで競技者向けのラケットです。

ただし、マイルドな打感のオースリー形状のモデルもあるため、競技者でなくとも自身の感覚やプレーに合った1本も見つかるかと思います。

2023年には新しく98インチのモデルも加わり、選択肢も多いです。

X(エックス)シリーズ

エックス ラケット

※PRINCE公式サイトから引用

Xシリーズは、「スロート部分を拗らせてフォア・バックで異なるアシスト性を生み出す」というコンセプトを掲げたシリーズです。

一般プレーヤーはバックハンドの方が苦手な場合が多いという観点で、バックハンドの方がボールの飛びが良くなるように設計されています。

右利き用・左利き用とそれぞれ用意されているので要チェックです。

まとめ

今回はプリンスの人気シリーズのラケットについて紹介させて頂きました。

HEAD(ヘッド)等と比較するとマイルドな打感のラケットが多いですが、ラインナップが豊富でそれぞれの感覚やプレーにマッチする1本も見つけやすいです。

また、各シリーズの中にオースリー形状を搭載したモデルやダブルリッジを搭載したモデルが揃っているため、打ち比べも大変ですがより自分に適した1本が見つかるかと思います。