YONEX(ヨネックス)のテニスラケットについて解説します。
ヨネックスは国内のトッププロでも愛用している選手が多く、日本では特に人気のメーカーです。
ヨネックスのラケットの性能や特徴について知りたい、ラケット選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
YONEX(ヨネックス)はどんな会社?
ヨネックスは1946年に新潟県で創業された日系企業です。
元々は漁業で使われる浮きの製造に取り組んでいましたが、業績悪化に伴い撤退、1957年からバドミントン市場、1974年にテニス市場への参入を開始しました。
1974年の時点で社名を「ヨネックススポーツ株式会社」に改称し、現在に至るまで様々なテニスグッズを製造・販売しています。
日系企業でありながら愛用するユーザーは世界にまで及び、非常に人気なメーカーとしての地位を獲得している国産メーカーです。
ヨネックスのラケットの特徴・他社との違いは?
ヨネックスのラケットの主な特徴として、以下の2点が挙げられます。
・アイソメトリック形状のフェイスライン
・新次元カーボン「エヌアムド」による衝撃吸収性
アイソメトリック形状のフェイスライン
ヨネックスのラケットは「アイソメトリック形状」という、他メーカーのラケットと比較して長方形に近い面の形をしているのが特徴的です。
このアイソメトリック形状にすることでストリングの縦横の長さが近くなり、最もボールを飛ばしやすい「スイートスポット」のエリアが広がるという仕組みになっています。
スイートスポットのエリアが広いため、インパクト時に多少真ん中を外してもしっかりボールを飛ばすことが可能です。
新次元カーボン「エヌアムド」による衝撃吸収性
「エヌアムド(Namd)」とは、「ナノ分散カーボンナノチューブを炭素繊維へ均一複合化」する技術のことです。
要するに、ラケットの丈夫さを維持しつつもフレームがしなるような柔軟性も持っており、打感は柔らかくともしっかりボールを飛ばすことができるということです。
こうした素材に関する技術は特許取得されているものが多く、エヌアムドも他社にないヨネックスの強みと言えます。
ヨネックスの主な使用選手
☑西岡良仁
☑大坂なおみ
☑島袋将
☑望月慎太郎
☑ニック・キリオス
☑スタン・ワウリンカ
☑キャスパー・ルード
☑フランシス・ティアフォー
☑エレーナ・ルバキナ
☑ダビド・ナルバンディアン
☑レイトン・ヒューイット
※引退された選手も含む
国内のトッププロでもヨネックスユーザーは多く、アマチュアでも絶大な人気を誇ります。
ヨネックスの人気シリーズのラケットと特徴について
今回は、ヨネックスの中でも圧倒的な人気を誇る以下の3シリーズについて紹介させていただきます。
・VCORE(ブイコア)シリーズ
・EZONE(イーゾーン)シリーズ
・PERCEPT(パーセプト)シリーズ
VCORE(ブイコア)シリーズの特徴
Vコアシリーズはフレームがしなり、回転がかけやすいラケットです。
スイートスポットが広く打感は柔らかめですが、重いボールにも決して打ち負けないパワーも兼ね備えており、バランスの良い性能と言えます。
モデルも100インチ、98インチ、95インチと豊富に揃っており、軌道が低く鋭いショットを打ちたい場合はフェイスサイズを小さくした「VCORE98」「VCORE95」がおすすめです。
EZONE(イーゾーン)シリーズの特徴
Vコアシリーズが回転量を重視しているのに対し、Eゾーンシリーズはフラットドライブ系のパワーショットを打ちやすいラケットです。
ヨネックスのラケットの中でもパワーアシスト性に優れており、楽にボールを飛ばすことができます。
例に漏れずスイートスポットもかなり広く設計されているため、一般プレーヤーで歴が浅い方でも扱いやすいラケットと言えるでしょう。
EゾーンもVコア同様に複数のモデルがあるため、パワーを抑えてコントロール性を高めたい場合は「EZONE98(305g)」等もおすすめです。
PERCEPT(パーセプト)シリーズの特徴
パーセプトシリーズは元々人気だった「VCORE PRO」の後継シリーズです。
競技志向のプレーヤー向きのラケットで、Vコアよりもフレームが薄く、打感は硬めになっています。
また、フレームのしなりが強く、「ボールを潰す感覚」も体感しやすいのも魅力的です。
フェイスサイズは104インチ、100インチ、97インチに分かれており、好みの反発性に応じて選びましょう。
まとめ
今回はヨネックスのラケットの中でもユーザーが多い人気シリーズを紹介させていただきました。
ヨネックスのラケットは基本的に打感が柔らかいですが、しっかり威力の高いボールも打ちやすく、日本人でも扱いやすいラインナップが揃っています。
ただし、アイソメトリック形状の長方形に近いラケットのデザインは好みが分かれる部分かもしれません。
ただし、ラケットとしての打ち安さや性能は間違いないので、気になる方はぜひ一度試打して感覚を確かめてみてはいかがでしょうか。