テニスラケットのフレーム厚について【ショットにどう影響するのかを解説】

         テニスラケットのフレーム厚

テニスラケットのフレーム厚(フレームの厚さ)について解説します。

「フレーム厚が変わると何が変わるの?」
「自分に適したフレーム厚はどれぐらいだろう?」

ラケットのスペックについて、上記のようなお悩みにお答えできればと思います。

テニスラケットのフレーム厚とは

テニスラケットのフレーム部分
フレーム厚とは、文字通りテニスラケットのフレームの厚さのことです。

市販されているラケットの多くは、フレーム厚が20〜26mmの範囲に収まっています。

また、テニスユーザーの中では以下のように区別されることも多いです。

・22mm以下のフレーム厚:薄ラケ
・23〜25mmのフレーム厚:中厚ラケ
・26mm以上のフレーム厚:厚ラケ

フレーム厚の表記が3つ記載されているモデルについて

ラケットのスペック紹介で、フレーム厚が「23mm-26mm-24mm」と記載されいてる場合があります。

これは1本の中でも該当箇所によってフレーム厚に違いがあり、ラケットヘッド部分が23mm・中間部分が26mm・シャフト部分が24mmになっているということです。

場所によって2〜3mmの違いがあるモデルはありますが、場所によって極端に厚さが異なるモデルはあまりありません。

テニスラケットのフレーム厚が変わると具体的に何が変わる?

大量のテニスラケット
フレーム厚が異なることで、実際にボールを打つ時にどのような違いがあるのかについて解説します。

フレーム厚が薄い「薄ラケ」の特徴

・ショットのコントロール性が高い
・打感がクリアで打ち応えがある
・ボールの飛びが控えめでアウトしにくい

薄ラケはフレームがしなりやすく、ラケットとボールの接触時間が長くなることでしっかりボールに回転をかけることができます。

ただし、厚ラケと比較するとボールの飛びが悪いため、ボールスピードを上げるためには自身のフィジカルでスイングスピードを加速させる必要があります。

フィジカルに自信があり、ショットの質を高めたい中級以上のプレーヤーは薄ラケが適していると言えるでしょう。

フレーム厚が厚い「厚ラケ」の特徴

・ボールを楽に飛ばしやすい
・面ブレが少なく打ち負けにくい
・ボールスピードを出しやすい

基本的にフレーム厚が厚いほど、ボールを楽に飛ばしやすくなります

そのため、フィジカルに自信がないプレーヤー、無理せず楽にボールを飛ばしたい志向のプレーヤーは厚ラケがおすすめです。

一方で、薄ラケと比較して細かいコントロールは難しく、フィジカルの強いプレーヤーが厚ラケを使うとボールが飛びすぎてしまうリスクもあります。

フレーム厚が中間の「中厚ラケ」の特徴

「中厚ラケ」は、「薄ラケ」と「厚ラケ」の利点を程よく兼ね備えた性能です。

程よいボールの飛びやコントロール性で、初心者〜上級者まで幅広いプレーヤーにとって扱いやすいかと思います。

初心者の場合、中厚ラケでの感覚をベースにしてその後の方向性等に合わせてフレーム厚の異なるラケットにモデルチェンジするのも1つの手です。

自分に適したフレーム厚の選び方は?

ラケットを構える男性
自身に適したフレーム厚はの選び方は、以下の2点がポイントになります。

・プレースタイル
・スイングスピード

プレースタイルから適したフレーム厚を選ぶ

ショットの飛距離が求められるストローカーやカウンターパンチャーの場合、基本的にはボールを飛ばしやすい厚いフレームが適しています。

一方で、スライスやネットプレー、飛距離よりも繊細なタッチが重視される場合、飛距離を抑えられる薄いフレーム厚のラケットがおすすめと言えるでしょう。

スイングスピードから適したフレーム厚を選ぶ

スイングスピードが速い、一定以上のフィジカルを有している場合は薄ラケが適しています。

ボールを飛ばしやすいのは厚ラケですが、スイングスピードが早すぎるとボールが飛びすぎてしまい、コントロールが難しくなってしまうためです。

逆にスイングスピードに自信がなく、ボールの飛距離が足りず浅くなりがちな場合は厚いフレームのラケットに変えてみるのも有効と言えるでしょう。

【まとめ】フレーム厚はフィジカルやプレースタイルに応じて選ぼう

テニスラケットのフレーム厚について解説させていただきました。

フレーム厚は厚いほどボールが楽に飛ばしやすくなると同時に、細かいコントロールが難しくなります

ご自身のプレースタイルやスイングスピードに応じて、最適なフレーム厚のラケットを選びましょう。

悩む場合は、中厚ラケットを基準に考えてボールが飛びすぎるならフレーム厚を薄くする、球が浅くなりがちなら厚くしてみる、という選び方も1つの手です。