今回はテニスラケットの重さについて考えてみましょう。
・重い方がパワーのあるショットを打てるのか?
・軽い方が楽にボールを飛ばせるのか?
・軽いラケットでは威力のあるボールを打てないのか?
ラケットの重さについては様々な見解がありますが、実際のところどうなのか?
重いラケットと軽いラケットの特徴も踏まえたうえで、自身に適した重さのラケットを見つけるヒントにして頂ければ幸いです。
目次
ラケットの重さはプレーやショットにどう影響するのか?
まず、前提条件として重いラケットと軽いラケットの特徴について見てみましょう。
重いラケットの特徴
一般的には300g以上のラケットは「重いラケット」に分類されるかと思います。
・威力のあるボールを打ちやすい
・ボールをコントロールしやすくなる
基本的には重い方が力強く、重いボールを打ちやすいです。
軽いラケットの特徴
300gよりも軽いラケットは、女性でも扱いやすいモデルが多いです。
・楽にボールを飛ばせる
・ラケット操作が簡単
軽い方が扱いやすく、ボールも飛ばしやすい傾向があります。
【結論】使い手のフィジカルで最適な重さは異なる
結論としては、使い手のフィジカル次第で最適なラケットの重さは異なります。
ラケットが重くてもしっかり振り切れる腕力がなければ重いボールは打てませんし、自身にとってラケットが軽すぎればボールのコントロールが難しいです。
ショットの威力は「ラケットの重さ」×「スイングスピード」で決まる
ラケットが重ければ必ずしも威力のあるショットを打てるわけではありません。
例えば、軽自動車とトラックが、同じ速度で壁に激突すると、トラックの方が大きな破壊力を伴います。
ただし、速度関係によっては軽自動車の方が大きな破壊力を生み出す可能性もあるわけです。
テニスラケットの場合においても同様で、280gのラケットでも使い手のスイングスピード次第では320gのラケットよりも速く、重いショットを打てるということです。
ラケットの重みと自身のフィジカル・志向を踏まえてラケットを選ぼう
上記を踏まえたうえで、軽いラケットと重いラケットのどちらが良いのかを考えます。
軽いラケットが適しているプレーヤーは?
・相手のボールのパワーを利用して打ちたい人
・スライスやネットプレーを多用する人
・手や身体に優しいラケットで楽しみたい人
・フィジカルに自信がない人
・とにかく楽しくラリーを続けたい人
・ボールをラケットの真ん中に当てる感覚を磨きたい人
重いラケットが適しているプレーヤーは?
・しっかりラケットを振って自分でボールを飛ばしたい人
・自分が打つボールの質をより高めていきたい人
・フィジカル、腕力に自信がある人
・試合にも出場しており、競技志向の人
・攻撃的なショットをガンガン打ちたい人
もちろん、同じ300gのラケットであっても300gを軽いと感じるかは使い手のフィジカル次第です。
プロ選手の大半は一般人よりも優れたフィジカルを持っているため、300g以上のラケットを使いますし、バランステープでさらに重くしている選手もいます。
ただし、アマチュアプレーヤーであっても日頃からトレーニングをしていたり、一定以上のフィジカルを持っていれば320g以上のラケットに変えてみるのも効果的です。
逆に普段はトレーニングもしていない、楽しくラリーを続けたい、といった志向の場合は軽いラケットに変えてみるのも良いと思います。
【まとめ】自身のフィジカルや志向を踏まえて色々な重さを試してみよう
一般的なテニスラケットは280〜320gのモデルが中心ですが、製品の説明等で謳っている「ボールを飛ばしやすい」「重いボールが打てる」というのは同じフィジカルの使い手が使った場合の話です。
つまり、フィジカル次第で320gが「軽い」と感じることもあれば、280gが「重い」と感じる場合もあるということです。
・自身のフィジカル(しっかり振り切れる重さかどうか)
・自身のプレー志向(ハードヒットしたいか楽に打ちたいか)
上記2点を意識しながら様々な重さのラケットを試打してみたり、普段使っているラケットにバランステープをつけてみたりすると、最適な重さを見極めることができるでしょう。