テニスのストロークで振り遅れる原因について解説します。
「ストロークを上達させたい」
「ストロークが安定せずラリーが続かない」
「日によって調子の波が激しい」
上記に該当する方は必見です。
目次
ストロークで振り遅れる3つの原因
今回はストロークで振り遅れる3つの原因について紹介します。
・テイクバックについて考え過ぎて反応が遅れている
・準備を早くしすぎてタイミングが合っていない
・飛んでくるボールに対する予測ができていない
テイクバックについて考え過ぎて反応が遅れている
テニスボールは一定以上の速さでコートを往復しています。
トッププロのストロークは少なくとも時速100km以上、アマチュアでも一定以上のレベルであれば時速60〜80kmのストロークを打てるでしょう。
要するに、車とほぼ同じスピードで飛んでくるわけですから、テイクバックについて考えてる間にボールはあっという間に飛んでくるわけです。
そのため、「ヘッドを立てて…」「ラケットをしならせて…」等、テイクバックについて難しく考え過ぎると振り遅れてしまう可能性が極めて高くなります。
準備を早くしすぎてタイミングが合っていない
かといって準備が早くできれば確実に打てる、とも断言できません。
飛んでくるボールに対してあまりにも早くテイクバックを完了させると、打点に到達するまでタイムラグが生まれます。
動くボールに対して止まっているラケットのタイミングを合わせるのは難しく、打つ直前にもう一度ラケットを引いてしまう可能性も高いです。
準備を早くし過ぎて一度身体の動きを止めてしまうと、タイミングを合わせ辛く、振り遅れてしまうリスクもあります。
そのため、威力のない弱いボールが苦手な方は、準備が早すぎてタイミングが合っていないかもしれません。
飛んでくるボールに対する予測ができていない
もう1つは、飛んでくるボールに対する予測ができていないということです。
・どんな軌道で飛んでくるのか
・どの辺りに着弾するのか
・バウンド後、どのように跳ねるか
上記の予測ができなければボールへの反応も遅く、理想の打点に入ることも難しくなるでしょう。
相手がボールを打った時点で軌道やバウンドをある程度予測して動かなければ、ラリーもままならなくなってしまいます。
この予測能力に関しては、試合で勝つためには極めて重要な要素です。
ストロークで振り遅れない為の3つのコツ
それでは、ストロークで振り遅れず良い打点でボールを打てるようになる3つのコツについて紹介させて頂きます。
・打点ファーストの意識を持つ
・ボールとリズムを合わせる
・常に予測してラリーをする
打点ファーストの意識を持つ
ストロークにおいて最も重要なのは打点です。
ラリーや試合では、いかに自分の理想の打点で打てるのかを第一に考えてプレーしましょう。
美しいテイクバックであっても、振り遅れてしまうと無意味です。テイクバックや構えは、打点から逆算して考えるべきだと言えます。
高い打点であればラケットセットの位置も高くなりますし、低く伸びるボールであればラケットを低めにセットしたほうが合わせやすいです。
自分が最も打ちやすい打点を把握したうえで、その打点に合わせることを徹底しましょう。
ボールとリズムを合わせる
相手が打つショットは様々なスピードや軌道、回転で飛んできます。
速いボールであれば構えも早く、遅いボールであればゆっくり構える等、飛んでくるボールの動きに応じて自身のラケットワークの速度等も適応させましょう。
ストロークを打つ時に身体の動きが止まらないことで、リズムも取りやすくなります。
常に予測してラリーをする
前述の通り、ラリーや試合では様々な球種が様々な方向に飛んできます。
そのため、ストロークでミスをしないためにはボールの着弾地点やバウンド後の回転等を常に予測しながら動くことが大切です。
回転量が多く軌道の高いショットであれば着弾地点よりも少しポジションを下げたり、威力がなく着弾地点も浅くなりそうなショットであればポジションを前に上げたり、臨機応変に対応しましょう。
予測能力はボールの打つ量や試合経験を通して培うことができます。
慣れてくることで、「自分がボレーヤーの足元に沈むショットを打った⇛相手の返球は浅くなる可能性が高い⇛相手が打つ前にポジションを上げて構える」等、より試合を有利に進める動きもできるようになるでしょう。
【まとめ】ボールの動きを予測しつつ、打点ファーストの意識を持とう
今回はストロークで振り遅れる原因と対策方法について解説させて頂きました。
テニスも含め、運動は本来感覚で行うものであるため、難しいことを考えながらプレーするべきではありません。
技術レベルが上がるに連れてラリーのスピードも速くなり、テイクバックについて細かく考えているとあっという間に振り遅れてしまいます。
実際に試合するときには、いかに自分が打ちやすい打点にアジャストさせるかを最優先にしてプレーしましょう。
そのうえで、飛んでくるボールを予測しつつ、スピードに軌道や回転等に応じて臨機応変に対応できる柔軟性を磨いていくことで、テニスの質は確実に磨かれていきます。