今回はテニスのフットワークをレベルアップさせるコツについてです。
テニス初級〜中上級レベルと上級レベルでは、フットワークの精度にも差がある場合が多く、フットワークの重要性から「足ニス」と表現されることもあります。
実際のところ、どれだけなめらかで理想的なフォームを身に着けることができても、フットワークが疎かであれば意味がありません。
そのため、フットワークを向上させることで、以下のような効果を実現することができます。
・素早く打点に入れるようになる
・ラリーでイージーミスが激減する
・試合でも良いショットが打てるようになる
・今まで返せなかったボールが返球できるようになる
フットワークのレベルアップは、テニスの劇的変化にも直結すると言えるでしょう。
「自分が思うようなフォームで打てない」
「ミスが早く、ラリーが続かない」
「試合で勝てるようになりたい」
そんな方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
テニスにおけるフットワークとは?
テニスでのフットワークとは、「素早く、打ちやすい打点へ正確に入る足の使い方」と定義できます。
・コート上での単純な足の速さ
・素早くセンターに戻るステップ
・ボールとの距離感やタイイングを調節する
上記の要素もフットワークに含まれます。
フットワークの重要性
テニスはレベルが上がるに伴い、ボールのスピードやラリーのテンポも加速します。
そのため、高速で行き交うボールに素早く正確な打点でボールを捉えてミスをしないためには、一定以上のフットワークスキルが不可欠です。
また、簡単にミスをしない、どこに打っても素早く追いついて返すように徹底することで、相手にプレッシャーをかけることができます。
「もっと良いショット打たないと!」という思いから焦ってリスクの高いショットを打ったり、ミスを引き出しやすくさせることが可能です。
テニスのフットワークを向上させるコツ
フットワークはテニスの各ショットの技術同様に、練習やトレーニングを通じてレベルアップさせることができます。
また、物理的な足の筋力が同じであっても、少し意識を変えるだけでもフットワークは大幅に改善する可能性もあります。
今回は、フットワークを向上させるためのコツを3点お伝えします。
常に足を動かし続ける
テニスでは基本的に足を動かし続けましょう。フットワークの基本中の基本です。
かかとを少し浮かせて、スプリットステップ等も使いながら動きが途切れないように徹底しましょう。
足が地面にべったりくっついていたり、ラリー中に静止していたりすると、1歩目がどうしても遅れがちです。
常に足を動かし続けることで、タイミングやリズムも取りやすくなります。
飛んでくるボールの軌道を予測して動く
2点目は、飛んでくるボールの軌道を予測しながら動くことです。
・どの地点にバウンドするか
・バウンドしたボールはどれぐらい跳ねるか
軌道の高いトップスピンであればバウンドも高いですし、スライスであればバウンド後に低く伸びると予測できます。
ボールの軌道を予測しながら動くことで、より正確なタイミング・打点でボールを捉えることができるようになるでしょう。
打点を落とさない(素早く打つ)
フットワークが極端に悪いプレーヤーは、1歩目が遅い場合が多いです。
逆にいえば、1歩目の踏み出しを早めることができればミスも減る可能性があります。
そこで1歩目の反応を早めるためのコツとして、「打点を落とさない意識」を持つという方法が効果的です。
ボールがバウンドして最高到達点から落ちるところを打つのではなく、最高到達点に達する前、つまりライジングショットで打つようにしましょう。
自身に「最高到達点に達する前にボールを打たなければならない」という縛りを作ることで、自然と1歩目の反応も早くなります。
フットワークを鍛えるためのおすすめ練習メニュー
上記3点のコツを取り入れることで、フットワークの向上のきっかけになるかと思います。
そのうえで、「素早く、正確に打点へ入る」スキルを磨くための練習メニューについても見てみましょう。
振り回し練習
オーソドックスですが、フットワークを磨くためには効果的な練習メニューです。
プロや全国レベルの部活でも振り回し練習は積極的に取り入れられています。
・2対1のラリー
・真ん中から左右に球出し
走らされたときでも、以下にミスをせず返し続けられる能力は試合でも大きな影響を与えます。
1人では難しいですが、3人以上で練習するときに実践してみましょう。
アジリティトレーニング
アジリティとはスポーツにおける敏捷性、加速や減速、方向転換を素早く行うための能力の総称です。
アジリティを鍛えることで、コートカバーリングの拡大やミスショットの低減、カウンターショットの精度向上等、様々なメリットがあります。
ラダーを使って様々なステップを素早く繰り返して練習することで、細かい足の動きを身体に覚えさせることが可能です。
スペインドリル
テニスの動きは左右だけではありません。上下左右、全方向に走ってボールを打つスポーツです。
「左右に走らされるボールには強いけど、前後の動きに弱い」というプレーヤーも多いかと思います。
実際のところ、〜中上級レベルの試合では浅くコートに入るチャンスボールをミスして失点する場面が多いです。
そこでおすすめの練習メニューが「スペインドリル」というメニューです。
スペインドリルとは前後左右に球出しをして、打つ人は1球1球しっかり打点に入って打つ、という動作を繰り返し続ける練習になります。
練習メニューとしては地味で体力も必要ですが、継続的に取り組むことでフットワークは大幅に強化されるでしょう。
【まとめ】フットワークはショットの技術を凌駕します
テニスの試合はショットの技術で負けていても、フットワークが優れていれば試合でも勝てます。
スライスや威力のないボールしか打てなかったとしても、ミスをせず返し続けることができれば格上の選手にも十分勝てる可能性があるといえるでしょう。
ボールの軌道を正確に予測できて、素早く打点に入れるアジリティが備われば、テニスは劇的に上達します。
ぜひ、参考にしていただけますと幸いです。