試合になると緊張して上手く打てません⇐それがあなたの本当の実力【試合で勝つ為に】

         ATPの試合

今回はテニスの試合で勝てるようになるための大切な考え方についてです。

「試合になると緊張して上手くうてない」
「練習通りのショットが打てない」
「大会に出ても自滅して1回戦負けが多い」
「自分より弱いと思っていた相手に負ける」

上記に該当する方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

「試合だと緊張して上手く打てない」⇐それがあなたの実力

テニスプレーヤーの男性
結論、「試合になると緊張するのは当たり前」だということです。

練習ではミスを恐れず思い切りよくラケットを振り切っていても、試合では入れることを第一に守るようなテニスをしているのであれば、「守りのテニス」があなたの本来のテニスと言えます。

緊張すること自体は、決して悪いことではありません。肝心なのは、緊張した状態でどのようなテニスをするかということです。

上級者やプロでさえも緊張する

実際のところ、試合慣れしている上級レベルのプレーヤーやトッププロでさえ、試合では緊張します。

「緊張なんかしている場合じゃない、何とか強気でプレーしないと」と、緊張に抗おうとして思うようなプレーができずフラストレーションも溜まり、負けてしまうのは勿体ないです。

「試合で緊張することは駄目なことである」とは思わず、緊張している事実を受け入れて、その状態でいかにベストを尽くすかを考えることが大切だと言えます。

試合で勝つことを見据えてテニスを上達させるには?

練習する男性
「テニスを上達させたい」と言っても、自分が目指すゴール地点によって取り組むべきことは異なります。

・スクールの練習で上手く打てるようになりたい
・とにかくそつなく打てるようになりたい
・草トーや市民大会で優勝したい
・JOPや日本ランキングの大会で上位入賞したい

ただ上手く打てるようになることが目的なのか、試合で勝つことを目的とするのか、自身のテニスを上達させる目的を明確化しましょう。

今回は、試合で勝つことを見据えたうえで、テニスを上達させるための3つのポイントをお伝えします。

試合で最も重要なのはリズム・タイミング

練習であれば、打ち方やフォームについて意識して打つのは問題ありません。

しかし、実際の試合において最も重要なのは「リズム・タイミングを合わせて良い打点で打つ」ということです。

試合では、様々な相手が打つ様々なショットに対してミスせず柔軟に対応する必要があります。

対戦相手は山なりのスピンボールで繋ぎ続けるプレーヤーがいたりスライスで繋ぎ続けるプレーヤーがいたり、速いテンポのフラットドライブを打ち続けるプレーヤーがいたり、本当に様々です。

様々な相手に対して勝つためには、どんな状況でも「タイミング良く、最適な打点で打てるかどうか」がキーポイントとなります。

戦略を意識しながら戦う

・相手の弱点を突いてミスを引き出す
・自分が得意なプレーを展開する
・相手の傾向を分析しながらコースを打ち分ける

テニスの試合では、技術力の差を戦略で覆すことが可能です。

自分からミスをしないことも大切ではありますが、「いかに相手にミスをさせるか」「いかに自分の得意な展開に持ち込むか」ということを意識しながら試合に臨みましょう。

左右に走り回って粘り強く拾う相手ならあえてセンターに打ち続けて浅くなったらネットに出たり、カウンターが得意な相手ならあえてサーブを遅くしてみたり、ぜひ戦略を意識してみてください。

また、「この戦略でプレーしよう」と決めたら、中途半端にならずしっかり徹底してやり切ることも大切です。

フォームや打ち方を変えるときは試合での打ち方を基準に考える

もちろん、練習でも試合でも同じ場面でミスするケースもありますが、練習と試合で打ち方や動きが異なったり、試合の時にだけ表面化する癖などもある場合があります。

そのため、試合で勝つためには「試合でのプレー・打ち方」を基準に練習することが大切です。

・試合中にミスする場面が多いショットは何か?
・相手に攻撃されてしまうことが多い展開は?
・練習と試合で異なる打ち方をしているショットは何か?

可能であれば、ビデオ撮影したり試合内容をノート等でまとめたりしながら分析し、取り組むべき課題を明確化しましょう。

【試合経験の重要性】技術レベルが拮抗すろと経験の差が勝敗を分ける

サーブを打ったテニス選手
試合で緊張することは当然の現象ではありますが、一方で試合経験を積むとある程度の「慣れ・余裕」も生まれます。

・チャンスボールをしっかり打ち切る
・30-40でセカンドサーブをしっかり振り切る
・スライスで逃げずしっかり厚く当てる
・相手の意表を突いたショットを打つ

ゲームカウントが並んでいる場面やブレイクポイントを握られている場面、相手のマッチポイントでも萎縮せず、積極的にプレーできるかどうかは試合経験も関係します。

そのため、大会に積極的に参加すること自体、テニスを上達させるためには極めて効率的な取り組みと言えるでしょう。

勝って自信をつけることも大切

初心者が上級者や競技者レベルのプレーヤーの参戦するレベルの大会に出ても、割とどうしようもないです。

負けること自体は決して無駄ではありませんが、あまりにも大差で負け続けてしまうと当然ながら楽しくありません。

そのため、自分の実力に見合ったレベルの大会に出て、「試合で勝つ」という経験を積み重ねることも大切です。

試合で勝つことで自然と自信がつき、緊張はしつつも徐々に強気なプレーができるようになってきます。

オープンクラスの大会に出ても全然勝てないという方は、一度大会レベルを中上級レベルに下げて挑戦してみるのも有効です。

レベルを下げた大会でも優勝を経験することができれば、それだけでもオープンクラスに参戦したときの結果が変わるかもしれません。

【まとめ】打点をしっかりアジャストさせて、戦略を意識して試合に臨もう

今回は試合で勝つために大切な考え方について紹介させていただきました。

・実際の試合では打ち方やフォームについて考えない(重要なのは打点)
・戦略を考えて実行する(いかに相手のミスを引き出すか)
・練習のための練習をしない(試合でのテニスを基準に練習する)
・積極的に試合に出て経験を積む(勝って自信をつける)

初心者〜中級レベルの技術力でも「試合で勝ちたい」という競技志向の方は、ぜひ今回お伝えした事項を念頭に置いて練習してみてください。強くなるためには実戦経験の積み重ねが不可欠です。