ストロークで手打ちを改善する方法について考えてみましょう。
テニスが思うように上達せず悩んでいる方の中でも、ストロークが手打ちになってしまっている方は多いです。
そのため、手打ちを改善することはテニスの上達には不可欠と言えます。
「周りから手打ちと言われる」
「ボールに上手く力が伝わらない」
「脱力しているつもりでも上手く打てない」
「ストロークのミスが多く、安定しない」
手打ちを改善することによって楽にボールを飛ばせるようになりますし、インパクトも安定して、イージーミスも減らすことができます。
ストロークの質を高めたい方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
【前提】「力を抜け」と言われたところで力は抜けない
よく、テニスでは「力を抜く」「脱力が大事」と言われることがあります。ですが「力を抜け」と言われたところで、実際に力は抜けません。
手打ちを改善するためには程よい脱力感が欠かせませんが、肝心なのは「どのように意識して身体を脱力させるか」ということです。
・ラケットを豆腐が潰れない程度の力で握る
・肩甲骨が動くのを感じる
・インパクトの瞬間だけラケットを握る
・ラケットを放り投げるようにスイングする
・大きいバランスボールを投げるように打つ
ストロークを打つときにどのような意識を持っているかは人によりけりですが、上手く打てている人は上記のようなイメージを意識した結果として脱力できていると言えるでしょう。
つまり、テニスにおける脱力とは「脱力しよう」と意識するのではなく、「こういうイメージで打とう」と意識した結果として良い意味で力が抜ける、ということです。
手打ちを改善するための意識
ここからは、手打ちを改善するための具体的な方法について紹介します。手打ちで悩まれている方はぜひ、以下の3点を実践してみてください。
・ラケットを持つ利き腕を意識しない
・身体とラケットの距離感を一定にする
・肩が上がらないようにする
ラケットを持つ利き腕を意識しない
手打ちを改善するための1つ目のポイントは、あえて「利き腕については何も考えないようにする」ということです。
・テイクバックはこう構えよう
・インパクトに時に手首をこうしよう
上記のようにラケットワークについて意識しようとすると腕に力も入りやすく、本来はボールに集中するべき時に腕へ意識が集中してしまうことで、タイミングも合わなくなります。
そのため、あえて利き腕については何も考えない・何も意識しないことで程良い力感でタイミングも合わせやすく、結果的にショットが安定する可能性があります。
手打ちの方は腕の操作でどうにかしようと意識すると余計力が抜けなくなり、タイミングも合わずにショットが安定しない悪循環に陥りがちです。
右腕の細かい動きについては一度考えるのをやめて、良い意味で適当にラケットを振るようにされてみてはいかがでしょうか。
身体とラケットの距離感を一定にする
2つ目のポイントは「身体とラケットの距離感を一定にする」ということです。
「調子が良いときは良いショットが打てるけど、ダメな時は全然入らない」という落差が激しい場合、「タイミングさえ合っていればしっかりボールにもパワーが伝わっている」という可能性があります。
つまり、腕だけでラケットを操作しており、基本的には打点が安定せず手打ちになってしまい、運良くタイミングが合えば問題なく打ててしまっている、ということです。
そこで身体とラケットの距離感を一定にする意識を持つことで打点も安定して、ショットの精度を高めることができます。
手打ちになってしまう原因は身体の使い方に限らず、打点やタイミングに問題がある可能性もあります。
調子が良い時は良いボールが打てるのであれば、打点を安定させるためにどうするべきかを考えてみましょう。
肩が上がりすぎないようにする
3つ目は、「肩の位置が上がらないようにする」ということです。
力が入ると肩の位置も高くなります。肩の位置が上がると動きも硬くなり、腕だけでボールを打つ、つまり手打ちになってしまいます。
ボールを打つ前に一度肩に力を入れてから、深呼吸しつつ肩をストンと落としてみて、その体勢でボールを打つようにしてみてください。
注意点としては、「肩の位置を落とす=肩に全く力を入れない」ということではありません。ラケットを振るためには肩の力も必要です。
「必要以上に力を使わず、適度な力感で打つ」ことで手打ちを改善することができます。
【まとめ】手打ちを改善するためには適度な力感とタイミング
ストロークの手打ちを改善するためには、適度な力感で適切な打点でボールを捉えるようにする必要があります。
手打ちを改善するためには程良い「脱力」が大切ですが、「脱力」と言っても全く力を入れなければラケットを振るどころか握ることすらできません。
脱力とはあくまで「全く力を入れない」のではなく「程良い力加減に留める」ということです。
ぜひ参考にして頂けますと幸いです。