今回はテニスをより楽しめる・上達できるようになるために、「やってはいけないこと」について3点紹介します。
テニスは年齢やレベルを問わずに上達を実感できる楽しい生涯スポーツですが、思うようなプレーができなかったりすることでストレスを感じる場面もあるかと思います。
「ミスが早くてラリーにならない」
「イメージ通りに打てない」
「ミスを連発してイライラしてしまう」
ストレスが溜まるとラケットを投げてしまったり、態度が悪くなってしまったり、頭では良くないと思いつつも感情を制御しきれず、悪循環に陥ってしまうものです。
しかし、今回お伝えする3点をやめることで、以下のような効果が期待できます。
「ミスをしてもイライラせずメンタルが安定するようになる」
「ショットの精度が安定して、テニスが楽しくなる」
テニスはメンタル状態が強く影響したり、なかなか難しいスポーツですがちょっとした変化で劇的に上達する可能性もあります。
思うように打てず調子が低迷するような悪循環に陥りがちな方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
テニスを上達させる・より楽しむためにやめるべきこと3点
以下の3つをやめることで、テニスは驚くほど良い方向に変化する可能性があります。
・自分に過度な期待をする
・丁寧に入れようと振り切らずに打つ
・打ち方やフォームについて考え過ぎる
1つずつ具体的に見てみましょう。
自分に過度な期待をする
人間は誰でも期待してしまう生き物ですが、過度な期待はテニス上達を妨げてしまうものです。
「本来はもっと良いショットを打てるはず」
「自分のテニスはまだまだこんなものじゃない」
ポジティブシンキングは大切ですが、上記のような思考が強ければ強いほどイージーミスや不甲斐ないプレーに対してのストレスが強くなります。期待が大きい分、ダメだった時の反動が大きくなるということです。
先ほどお伝えした通り、テニスはメンタルが大きく影響するスポーツであるため、「メンタルが安定する=プレー(ショットの精度等)が安定する」と言えます。焦ればサーブのタイミングも普段より早くなったり、ミスをしたくないと不安になればラケットの振りぬきも悪くなったりするものです。
そのため、「自分に過度な期待を抱かない」ということがメンタルを安定させてテニスの質を高めるためには重要だと言えます。「自分はミスをしても当たり前」と思えば、仮にイージーミスが多少増えても当然なのでイライラする必要もないわけです。
学生時代からテニスをずっと続けていて社会人になってからテニスのレベルが一気にアップする方等は、社会人になってからの方が良い意味で肩の力も抜けてよりテニスを楽しめるようになったためだと考えることもできるかと思います。
スランプを抜け出せなかったり、テニスが低迷しているときこそ、「自分に期待をし過ぎていないか」について考えてみてはいかがでしょうか。
丁寧に入れようと振り切らずに打つ
ミスをしたくない、確実に入れるために振り切らずに打つ。これもテニスの上達を妨げる大きな要因の一つです。
特に試合においては、確実に入れようとしてしっかり振り切らずにミスをするのは何も得られるものがない、最も無駄なミスと言えるでしょう。弱気なプレーは相手を勢いづかせますし、仮に入ったとしても、相手にとってはチャンスボールになる場合がほとんどです。
より質の高いボールを高い精度でコントロールするためには、ラケットをしっかり最後まで振り切ることが大切です。実践すればわかることですが、最後まで振り切らず中途半端なスイングの方がボールのコントロールは難しくなります。
振り切らない弱気なミスと同じ1ポイントでも、しっかり振り切る中で、軌道を高くして回転をかけることでコートに収めるように意識したほうが、テニス上達のために得られるものはまるで異質です。
普段の練習でも、ラケットは最後まで振り切ったうえでショットを安定させる方法を試行錯誤しながら考えてみましょう。
打ち方やフォームについて考え過ぎる
思うようなショットが打てなかったり、テニスの調子の波が激しい方は打ち方・フォームについて考え過ぎてしまっている可能性があります。
「ラケットヘッドは必ず立てよう!」
「軸足をボールの後ろに必ずセットしよう!」
「手首を背屈させないように気を付けよう!」
上記はテニスの技術として決して間違っていないですし、意識すること自体は悪いことではありません。ただし、実際のラリーにおいてテニスボールは思っているよりも早いです。
アマチュアでも一定以上のレベルであれば時速100km程度の速さで飛び交うため、考えたり意識しようとしてる間にボールが飛んできて振り遅れてしまいます。そのため、新しい技術や意識は、基本的に球出し等の基礎練習で反復練習を行い、無意識でも実践できるように落とし込むことが望ましいです。
テニスも含め、運動とは本来感覚で行うものであり、普段の日常で歩いたり自転車を漕ぐときに足の使い方を何か意識している人は多くはないかと思います。テニスの場合、本来もっとも大切なことは「ボールに集中すること」です。
飛んでくるボールは常々変化するため、打ち方・フォームが固定されてしまえば対応できないケースもありますし、正しい打ち方・フォームがテニスを上達させるために最重要であればトッププロのフォームは全員同じ型になるはずです。
実際には小さなテイクバック且つ低い位置でフィニッシュする「ATPフォア」、大きなテイクバック且つ高い位置でフィニッシュする「WTAフォア」と表現されることがあるように、トッププロでもフォームや打ち方は様々です。
テニスが安定せず低迷な時ほど難しく考え過ぎず、「飛んできたボールをただ素直に打ち返す」等、可能な限りシンプルに考えてプレーしてみてはいかがでしょうか。徐々にベストなタイミングや打点が掴めてくるかと思います。
【まとめ】自分に期待し過ぎず、飛んでくるボールを素直に打ち返そう
テニスが上達せず悩んでいたり、スランプに陥っているときは自分に過度な期待を抱かないようにしてメンタルを安定させて、尚且つ難しく考え過ぎず飛んできたボールを素直に打ち返しましょう。ラケットも半端に止めず最後まで振り切ることも大切です。
・自分のテニスに過度な期待を抱く
・ミスを恐れて最後まで振り切らない
・実際にボールを打つ時に難しく考えすぎ
上記のいずれかに当てはまる場合は、それをやめるだけでテニスが驚くほど上達する可能性を秘めています。参考にして頂けますと幸いです。