テニスの苦手なショットの克服方法【少し意識を変えるだけで弱点が武器に】

         テニスラケットを持つ女性

今回はテニスをしている中で苦手なショットの克服方法についてお伝えします。

「フォアハンドが苦手で安定しない」
「スマッシュで決めきることができない」
「弱点を突かれると試合もままならない」

一流のプレーヤーでも苦手意識を持つショットはあるものです。ですが苦手意識を持っているだけで、技術的には下手ではない場合もあります。

「あるショットが安定せず悩んでいる」
「苦手なショットを克服したい」

特定のショットが安定せず、苦手意識を持っている方は必見です。

苦手なショットの克服方法

練習風景
苦手なショットを克服するための方法について、ステップバイステップで解説します。ショットの種類を問わず、以下の手順で向き合い、練習に取り組んでみてください。

ミスしている原因を特定する

まず、ミスしている原因を特定することが苦手意識を克服する第一歩です。

どのショットを、どのような場面で、どのようなミスをすることが多いのかを具体的に把握しましょう。

フォアハンドストロークの例

ショット:フォアハンド
場面:サーブを打った後の3球目が浅い時
ミス:ネットミス

上記の場合、3球目に対する準備が遅かったり、打点を落としてしまっていたりする可能性が考えられるかと思います。

ということは、「浅い球に対して必要以上に打点を落としてしまっている」ということが原因として特定できます。

このように安定しない・ミスが多い原因を具体的に深掘りしましょう。

課題意識を持って練習量を増やす

原因が特定できれば、課題意識を持って練習量を増やします。

前述のフォアハンドの例であれば、アップやラリー練習においても常に打点を落とさずに打つ意識を持って実践し続けることが大切です。

普段の練習でできないことは試合でもできませんし、練習量を増やすことで自然と自信も付くようになり、結果的にショットの精度も安定してきます。

上手くいかなくてもやり続ける

何らかの課題意識を持って練習に取り組んでいても、上手く打てる日もあれば思うように打てない日もあるものです。

打点を落とさずに打っているのに、なぜかネットが多かったりアウトが増えたりすることもあります。

そんな中でも、一度決めた課題は克服できるまでしっかりやり切ることが大切です。

新しい打ち方や技術を習得するには、意識しなくても実践できるようになるまで反復練習を繰り返すしかありません。

また、人間は1つのことにしか集中できないため、複数の課題意識を同時に意識しながら練習しても苦手意識の克服は難しいです。

そのため、「打点を落とさない」と決めたらまずはそれだけを徹底して意識して、そのうえでも何らかのミスが多い場合は別途原因を考えるという手順が効率的と言えます。

実は下手ではないかも?弱点を武器に変える意識改革

フォアハンドの練習をする男性
冒頭にもお伝えした通り、テニスは必ずしも「苦手=下手」とは限りません。

漠然と苦手意識を持っているだけで、技術的には下手ではなく、難しく考えずに打てばミスも少なく安定する可能性もあります。

つまり、技術的な問題ではなく意識の問題で、ほんの少し考え方を変えるだけで弱点から一気に武器に生まれ変わる可能性もあるということです。

では、どのように意識を変えることで弱点から武器に変えることができるかを考えてみましょう。

意図的に苦手なショットを打つ機会を増やす

1つ目は、「意図的に苦手なショットを打つ機会を増やす」ということです。

バックハンドが苦手な場合であれば、ダブルスのリターンもあえてバックサイドを選んだり、フォアハンドで打てる場面でもあえてバックサイドに回り込んだり、意図的に打つ機会を増やします。

自らバックハンドを打ちにいくので、「バックハンドに来たらどうしよう…」と考える必要もないわけです。

そうすることで、苦手なサイドに対しての反応速度も自然と早くなり、徐々にショットの精度も安定します。

普段苦手意識を持っているサイドに極力回り込む

苦手なショットと得意なショットの落差が激しい場合、無意識レベルで得意な方のサイドで構えている可能性があります

ストロークやボレーにおいても、バックハンドの方が得意な場合、構えている時点でバック寄りになっており、そのせいでフォアハンドの反応が遅れてミスしているかもしれません。

そこで、初めから苦手なサイドのショット寄りに構えることで、反応速度も早くなり、打点やショットの軌道を安定させることができます。

フォアとバックで安定感や精度の落差が激しい場合、ぜひ一度意識してみてください。

【まとめ】ミスする原因が技術的な問題なのか、タイミングの問題なのかを考えてみよう

今回は苦手なショットの克服方法について紹介させて頂きました。特定のショットに対する苦手意識が、技術的な問題なのかタイミングの問題なのか、改めて考えてみましょう。

本来は問題なく打てるはずなのに、苦手意識を持っているが故に必要以上に難しく考えすぎてタイミングが合わず、安定していないだけの可能性もあります。

普段の練習で問題なく打てるのであれば、難しく考え過ぎずボールとのリズム・タイミングを合わせることに集中することで、ショットを安定させることができます。

一方で普段の練習でも同じようなミスが多い場合は、課題を意識しつつ練習量を増やすことで解決できるかと思います。

よほど特殊なフォームでない限り、タイミングさえ合っていればボールはしっかり飛びます。ただし、苦手意識が強く色々難しいことを考え過ぎていると、タイミングを合わせることができません。

まず、「自分はこのショットが苦手だ」「ミスが多く安定しない」という認識が技術的な問題なのか、単に考え過ぎているだけでタイミングが合えば問題なく打てているのかをチェックしてみてはいかがでしょうか。