テニスを上達させる・簡単なミスを減らしてショットを安定させる方法について解説します。
「ミスが多く、ラリーが安定しない」
「調子の波が激しく、入らない時は入らない」
「練習しているのにテニスが上達せず悩んでいる」
「気持ちよくボールを打てるようになりたい」
上記に該当する方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
【前提条件】テニスのショットはタイミングが9割
まず、前提条件としてテニスの各ショットはタイミング(打点)さえ合っていれば安定します。
特にラリーではどのような打ち方・フォームをしていたとしても、適切な打点でボールを捉えることができれば、必ずボールは飛ぶものです。
そのため、打ち方や普段意識しているポイントに関してはトッププロでも十人十色でも、タイミングを合わせることが自然に出来ていることでショットが安定しています。
また、テニスにおける「タイミングを合わせる能力」は感覚的な要素であり、多くのプロは幼少期からボールを打ち続けてきたことで難しく言語化することもなく習得していると言えるでしょう。
まず、「テニスを上達・安定させるためには打ち方云々よりもタイミングが重要である」ということを理解することが大切です。
適切なタイミング・打点でボールを捉える為の秘訣
上記を踏まえたうえで、タイミングを合わせる能力を磨くためにはどうするべきかを言語化して考えてみましょう。
ただし、言語化しつつも難しく考え過ぎず、「何となくイメージはできる」程度の認識でもテニスの上達スピードは驚くほど変わります。
適切なタイミング・打点でボールを捉えるためのコツとして、以下の3つを紹介します。
テニスは「止まって」ボールを打つことを理解する
「テニスは走って止まってボールを打つ」スポーツであることはテニス経験者であれば当然の理解ですが、タイミングを合わせるためには、「止まる」ということがポイントです。
どんなに足を止めずに細かく動かし続けていても、ボールを打つときには止まる必要があります。
常に動き続ける動的なボールに対してタイミングを合わせるためには、動くよりも止まっていた方が簡単に合わせることができるためです。
野球のキャッチボールでも、ボールをキャッチする時はキャッチするグローブはほぼ静止しているかと思います。
キャッチボールは飛んでくるボールの軌道を予測し、その軌道上にグローブを合わせてキャッチすることで成立します。
要するに、テニスでタイミングを合わせる際にボールとの接点であるラケットも、極論は止まっていた方が簡単にタイミングを合わせることができるということです。
「止まって打つ」という認識について、改めて意識してみましょう。
足を動かしながら余裕を持ってラケットを構える
タイミングを合わせるためには、ボールを打つための準備の速さも大切ですが、「準備を早くする」ということは「動作を早くする」のではなく、「動き出しを早くする」ということです。
実際のラリーでは様々なスピード・軌道でボールが飛んできますし、遅いボールに対して早く構えすぎると、インパクト時にラケットを二度引きしてしまう可能性もあります。
そのため、テンポの遅いラリーであれば動き出しのタイミングは早く意識しつつ、ゆっくりとした動作で構える方が効果的です。
徐々に減速させてインパクトを迎える
前述の通り、テニスは止まって打つ意識を持つことでタイミングも合わせやすくなります。
ラリーでは足を常に動かし続けて、ボールを打つための動き出しも早く用意しつつ、徐々に動きを減速させてインパクトを迎えるようなイメージを持つことで、振り遅れることもなくショットを安定させることが可能です。
トッププロのストローク練習動画でもショットに目が行きがちですが、非常にゆったりとして余裕のある選手の動作にも注目してみましょう。
簡単そうにテニスをしているように見えるのは、それだけ基本がしっかりできている。つまり、テニスにおいて最重要である「タイミングを合わせる能力」が定着しているということです。
【まとめ】テニスは「動⇢静」の意識を持つことでタイミングが合う
極論、テニスはタイミングさえ合っていればどんな打ち方・フォームでもショットは安定しますし、タイミングを合わせる能力を磨くことで上達させることができます。
タイミングを合わせるためには動き出しを早くしつつ、インパクト時にはゆっくりと綺麗に当てる、「動的な動きから静的な動きで打つ」という意識が大切です。
難しく考えすぎないように注意しつつ、さっそく次の練習で意識してみてはいかがでしょうか。